「トヨタ超え」の年収増のメーカー
今回、前年比で平均年収が最も伸びたのはスズキだった。平均年収トップのトヨタ(82.7万円増)をわずかながら上回る82.9万円の増加となり、784.9万円で全体の12位にランクインした。2023年度は売り上げが初めて5兆円を超え、営業利益も大幅に増加していた。
今回の年収増かについて同社に聞いたところ、2030年度に向けた成長戦略の達成に向け、2024年4月に人事制度を刷新した影響が大きいという。
「職階ごとにもとめられる能力を明確化したほか、初任給の大幅な引き上げなどを実施した。この改定により、大卒初任給は従来の22万円から25.1万円へと14.1%の引き上げとなっている」(スズキ広報担当者)。
スズキといえば近年は「ジムニー」が人気で、特に2025年1月に発売した「ジムニー ノマド」は、わずか4日間で5万台を受注して話題を呼んだ。一部では「納車まで4年待ち」という臆測も出ており、新古車の転売騒動にも発展している。この1月には転売対策を講じた上で受注を再開した。国外ではインドで好調が続いている。次回も安定した年収増が期待できそうだ。
反対に、平均年収が最も減少したのは26位のダイハツインフィニアース。2025年5月2日に「ダイハツディーゼル」から社名を変更した。1907年創業で、船舶用や陸用のディーゼルエンジンを中心に、産業機器なども手掛ける。同社の2025年3月期の平均年収は、43.1万円の減少で600.0万円となった(65位)。

