バナナすら手が届かない

モスクワに住む68歳の年金生活者ナジェージダさんは、BBCの取材に対し、月額年金の約3万2000ルーブル(約6万4000円)がまるごと食費に消えると語る。

車の修理のために貯めていた蓄えも、食料に充てざるを得なくなった。牛肉はもう買えず、安い魚に替えた。夫の冬用ジャケットは来年以降に先送りにしている。

同じモスクワに暮らす40代半ばのマーケティング専門家クリスチナさんも先月、食費を補うため泣く泣く貯金を切り崩した。「食べたいかどうかではなく、この製品100グラムにどれだけタンパク質が含まれているかを見るようになった」と話す。