「受験沼」にハマる人が見落としていること

御三家未満の学校の場合、早慶以上の大学に現役で進学できる生徒は半分にも達しません。日能研偏差値60程度の難関校であっても、旧帝大・医学部・早慶への現役進学率は2〜3割程度なのが現実で、これにはやや物足りなさを感じる方もいるかと思います。

伊藤滉一郎『子どもが沈まない 親が無理しない 小中高大受験戦略』(日本経済新聞出版)
伊藤滉一郎『子どもが沈まない 親が無理しない 小中高大受験戦略』(日本経済新聞出版)

小学生時代に3年間にわたる対策をして、数千時間の学習時間と数百万円の費用を投じて名門中高に入ったとしても、中央値は早慶に届かないのか……とがっかりされる方(親御さんご自身は旧帝大・早慶などを卒業した高学歴層であることが多い)も多いでしょう。

ただ、そうした中学受験市場、とりわけ最難関中高に挑む・挑ませる親の価値観は全国的に見たらかなり限定的なものであるということは認識しておく必要があるでしょう。そもそも、中学受験をする家庭は全国的に見たら1割にも満たず、さらに国内で大学に進学する人は同世代の半分ちょっとです。

「受験沼」にハマっていると、そういった当たり前の現実ですらにわかには信じがたいと感じてしまいがちですが、定期的に広い視点に立ち返って、目の前の受験に向き合っていただけたらと思います。

マークシート式の答案
写真=iStock.com/LeventKonuk
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