フジの中居事件との近似値

編集者というのは、作家や評論家が書いた作品の最初の読者である。印刷して多くの読者に読んでもらうレベルか、そうでないかを決める役割が編集者にはある。

なかなか勇気のいることだが、怒鳴られても、疎んじられても、自分の考えを口に出して相手に伝える。そうしなければ一生後悔することになる。

少年マガジンと少年ジャンプを合わせて1000万部に迫った時代があった。発売日には、電車に乗っている学生やサラリーマンのほとんどが、マガジンやジャンプを読んでいた。今はそこまでの部数はないものの、コミックになれば初版何十万部、さらには映像化、世界展開と巨額が動く時代である。出版社も編集者も、守るべきものが大きすぎて、やるべきことが見えなくなってはしないか。

マンガに限らず出版社にとってコンテンツはこれからも重要なものであり続けるはずだ。巨大な富を生み出すマンガ家や原作者を大事にすることはわかるが、度を過ぎれば、フジテレビの中居正広事件と同じように、周りが見えなくなり、判断を誤る。

子どもたちの知育や情操を育てることを出版の柱にしてきた小学館が、少女への性加害を繰り返してきたことを知りながら、その人間を起用するなど、絶対にあってはならないことである。

ドラえもんが泣いている。

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