ミラノにある有名な「最後の晩餐」
世界で最も有名な食事風景。しかし、この絵には奇妙な点がある。
普通、食事をする時、人は向かい合って座る。
特に13人もいれば、テーブルを囲むはずだ。
それなのに、この絵では全員が同じ側に横一列に並んでいる。
まるで記念写真のように。
なぜダ・ヴィンチは、こんな不自然な構図を選んだのか?
答えは、この食事が「普通の食事」ではないからだ。
これは、裏切りが暴かれる瞬間を描いた絵なのだ。
場面は紀元30年頃のエルサレム。
イエス・キリストと12人の弟子たちの食事のシーン。一見、和やかな夕食に見える。
しかし、たった今、爆弾が投下された。
「この中に、私を裏切る者がいる」
イエスの言葉が、食卓を凍りつかせた。
よく見ると、12人の反応がすべて違う。
驚愕する者、否定する者、隣の者と囁き合う者。
まるで波紋が広がるように、動揺が伝わっていく。
そして、左から4番目の男に注目してほしい。他の弟子たちがイエスの方を向いているのに、この男だけが体を反らし、顔を背けている。
さらに決定的なのは、彼の右手だ。しっかりと袋を握りしめている。
その中身は、銀貨30枚。
イエスを売った代金だ。


