科学的に確立された「お金の増やし方」

【大橋】「運用して増やす」って投資のことですよね。それこそ才能が必要じゃないでしょうか?

【橘】こちらも、これから説明しますが、「何に投資すればよいか」はノーベル賞を受賞するような学者たちによって徹底的に研究し尽くされていて、1970年代にファイナンス理論として、ほぼ完成しています。

つまり、ほとんどの人にとってもっとも投資効率が良い方法が導き出されているのです。

ファイナンス理論
金融市場の仕組みや、投資家はどう資産運用すべきかを、勘や経験ではなく科学(ロジック)で明らかにしようとするもの

【大橋】そうなんですか……。

【橘】お金持ちになるためには、①収入を増やす、②支出を減らす、③貯金を運用して増やすというのが王道の順番になりますが、今回は③の「運用してお金を増やす」からお話しします。

もっとも効率の良いお金の増やし方は、多くの知見を与えてくれます。

やっぱり「S&P500」「オルカン」はスゴかった

【大橋】もっとも効率が良いお金の増やし方ってなんでしょう?

やっぱり、先生しか知らない特別な株とか、海外の口座を使ったマネーロンダリング(資金洗浄)的な方法があるのでしょうか?

※橘先生は『マネーロンダリング』という国際金融小説を執筆されています。

【橘】違います。マネーロンダリングは大橋さんレベルの資産規模では意味がありません。

【大橋】……。

【橘】私がいまからお話しする方法は、誰でも実践できて、しかも高い確率で成功します。

それは株式指数に連動した投資信託であるインデックスファンドを買うことです。

【大橋】投資信託ですか……。

【橘】投資信託とは株式を詰め合わせたものです(図表1)。

投資信託の中でも、プロが株式を選ぶのが「アクティブファンド」で、指数に連動して詰め合わせるのが「インデックスファンド」です(図表2)。

具体的に言うなら、「S&P500」と「オルカン」と呼ばれているインデックスファンドを買うことです。

※S&P500とオルカンのどちらを買うか迷う人は多いですが、S&P500は米国株100%、オルカンは約6割が米国株なので、実質的な中身はかなり似ています。長期投資では大きな差は出にくいため、最終的には自分が納得できる方を買えばいいと思います。

・S&P500連動ファンド
アメリカの主要500社に連動したファンド
(eMAXIS Slim S&P500など)

・全世界株連動ファンド(オルカン)
世界の主要約3000社の指数に連動したファンド
〔eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)など〕