「暗記」のあとの「演習」が欠かせない

単語を暗記せず文法もやらないで、たくさん聞いたり、たくさん読んだりすればやがて自然と覚えられるなどというのは、一部の語学の才能がある者には当てはまっても、包括的教育方法としては非現実的な理想論に過ぎない。

反復練習によって、単語は意味を考えなくても使えるようになり、文法を意識しなくても正しい英語を発信できるようになる。単語も文法を無意識に使えるようになるまで練習しなければならない。日本人が英語が苦手なのは、「暗記」のあとの「演習」が足りないからだ。

基礎的な文法を無意識に使えるようになれば、内容に集中して英文を理解し、要約し、そこから考察を行うといった思考力を養う学習が可能になる。反対に、基本単語の意味を逐一調べるレベルでは、内容を深く考えることが難しい。

義務教育で基本単語と基本文法をしっかりと身につけておかないと、高校でやる「演習」の効果が高められない。基本単語や基本文法が身についていないのに、英文を素材に思考力を養うなど困難だ。

日本が見習うべきは「エストニア式」

重要なのは「基本」と「応用」を切り分け、基本については暗記を含めて徹底的に頭にたたき込むことだ。基本ができあがればこそ、「応用」として基本知識を使って自分の頭で考える訓練が生きる。

フィンランドとエストニアを分けたものは、この「基本と応用の切り分け」ができていたかどうかにあると考える。日本もフィンランド式教育の失敗を受け入れて、この教育の「基本」を重視し、「暗記は悪」という考えを捨て去るべきではないだろうか。

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