脂肪をしっかりとると脂肪が燃えやすくなる

「脂肪」と聞くだけで健康の敵だと眉をひそめる人がいますが、食事としての脂質まで敵視するのは誤りです。

和田秀樹『65歳からは戦略的ちょいデブ』(青春出版社)
和田秀樹『65歳からは戦略的ちょいデブ』(青春出版社)

脂質は体を動かすエネルギー源になるだけでなく、細胞膜やホルモンをつくる材料にもなります。太るからといって油を極端に抜いた食生活を続けると、細胞膜をつくる材料が枯渇してしまいます。

細胞が油切れを起こすと、肌のカサつきやシワの原因になります。油抜きダイエットをした人が、やせたというより「やつれた」「急に老け込んだ」ように見えるのは、まさに細胞が干からびてしまった結果なのです。

さらに、あまり知られていませんが、脂肪には「脂肪を燃焼させるスイッチ」としての役割もあります。

人間の体は、適度な脂質が入ってくることで代謝が回り始めます。脂肪を完全に絶ってしまうと、体は飢餓状態だと判断してエネルギーを溜め込もうとするため、かえって脂肪が燃えにくくなってしまうのです。

「脂肪を燃やすために、脂肪をとる」。このパラドックスを理解することが、若々しさを保つ秘訣になります。

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