健康のための断食は修行ではないので気楽に
たしかに「断食」というと大げさに聞こえるかもしれませんが、実は私たちも普段から、けっこうそれと同じ状態は生活の中で経験しているのです。
たとえば、
◎仕事、家事、育児などが忙しすぎて、食事の時間が取れず、気がついたらほぼ1日何も食べていなかった。
◎ゲームや趣味にのめり込んで、食べるのを忘れていた。
◎休日にひたすら寝ていて1日が過ぎた。
これらのような経験は誰にもあるでしょう。私はこのような状態も「断食」とみなしています。
何もそんなに過酷なことをする必要はないのです。
「断食するぞ!」という勢いで始めるから、お腹がグウグウ鳴りだすと、まだかまだかとつらくなってしまうのです。健康のためにするのに、苦しかったりつらかったりでストレスをためたりすると、かえって具合が悪くなってしまうかもしれません。
健康な体のために大事なことは、
◎胃腸や肝臓を休ませてあげること
◎脂肪を燃焼させ、減らすこと
◎血液の状態を改善すること
ということなのですから、できるだけ無理のない形で空腹の時間を作ることができればそれでいいのです。
睡眠時間の前後に食べない時間を組み込む
食べ過ぎが当たり前になっている現代人が、ある日を境に突然、真剣な「断食生活」に入ろうとするのは全く現実的ではないでしょう。
おそらく栄養不足になる前に、そのストレスから来る不安で心を先に壊してしまいます。
何事も自分が無理なくやれる「よい加減」を見つけましょう。仕事のために健康をおろそかにしてはいけませんし、健康のために仕事を一生懸命やらないというわけにもいきません。
私たちは、健康に生きており、なおかつ、順調に生きているときに、幸福を感じるのだと思います。
ですから、私が推奨する「16時間断食」を実践するときにも、第一に考えていただきたいのは「無理なく」ということです。
そのためには、誰もがある程度まとまった形で取っている睡眠時間を、「食べない時間」に取り入れることが近道です。
睡眠時間の前後に空腹の時間を組み込むと、かなり無理なくまとまった空腹の時間が作れます。
あなたの就寝・起床時間に合わせて、次に紹介するような形で考えてみてください。
最初は、それで数日やってみましょう。
何事も、こうでなければいけないということはないのです。自分に合うか合わないか試してみて、合うように調整すればいいのです。
総務省が行なった2021年の調査によると、10歳以上の日本人の平均睡眠時間は7時間54分です。多くの人は、8時間前後の睡眠を取っているということでしょう。
睡眠中は空腹を感じることはありませんが、眠っている間も体内の細胞は活動していて、エネルギー消費や新陳代謝は行なわれています。ですから、睡眠時間を利用すれば、「空腹」だというストレスを感じずに、体を飢餓状態にできます。
「16時間断食」をするとして、そのうちの8時間ぐらいは睡眠時間ですから、あとは、睡眠時間の前後に、それぞれの事情に合わせて「起きていて食べない時間」を割り振ればいいのです。

