食事の栄養は1週間単位で見れば問題ない

大人は夜中3時に目覚めても、7時間ほど眠れていますから大丈夫です。そこから前日の食器を片づけたり洗濯をしたり、ぐちゃぐちゃになっていた家の中を整えて、作れるときはおかずを作って冷蔵庫に準備をしておきます。子どもの脳を育てる責任があると思っていたので、いかにして20時に寝かせるか、必死でした。

「帰りが遅いので、どうしても子どもを寝かせるのが遅くなってしまう」という方がいますが、寝る時刻以外のことは多少サボっても大丈夫です。食事も1週間のトータルで見てバランスがとれていればいいですし、お風呂に入れなくても体を拭いて清潔を保てれば問題ありません。

絵本の読み聞かせは、夜寝る前でなくてもいいのです。時間があれば朝に読んでもいいですし、休日にゆっくり時間をとってもいいでしょう。なぜか「寝る前には絵本の読み聞かせをしなければ」と義務のように思っている人もいるのですが、睡眠のほうが大事です。

睡眠を疎かにすると暴力的な子に育つ可能性も

5歳までの子を持つ親御さんには、「からだの脳」を育てることに本気になってほしいと思います。

「からだの脳」が育つ時期は0~5歳ですが、その時期を過ぎたとしても、「もう遅い」ということはありません。これまで睡眠時間を軽視してきてしまったと思う方は、今からでも生活リズムを整えるようにしてみてください。

小学校高学年で不登校になってしまったり、暴力・暴言があって困っていたりする子も、しっかり寝かせるようにしたら次第に落ち着き、前向きな言動が増えた、というケースはいくらでもあります。

リビングで落ち込む男の子
写真=iStock.com/takasuu
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ただ、5歳までの子なら親が一緒に布団に入って寝かしつければなんとかなっても、成長するに従い、「早く寝かせようとしても寝ない」という問題があるでしょう。

10歳頃からは前頭葉が発達し、親が正論を言ったところで、子どもの側がそれを鵜呑みにすることもだんだんと少なくなっていきます。思春期には反抗的にもなりますから、単に「早く寝なさい」と言っても子どもは聞きません。

伝え方に工夫が必要です。