市場の間違った思惑は払拭されたのか

【唐鎌】話を日本に引き直すと、有事の際はとにかく迅速かつ大規模に、そして原理原則を無視してまで中央銀行が国債購入を強いられる展開が起こり得るということを、ECBの例は示していると思います。

【河野】時として、市場は誤った観測、思惑を持ちます。ただあのとき、私は市場がイタリアについて間違った懸念を持ち、ECBの国債購入によって、市場の間違った思惑が払拭されたとは解釈していませんでした。

市場は、ECBによる国債買い入れを、イタリアに対するユーロ加盟国からの救済策と正しく捉えたから、危機が回避されたのだと解釈しています。真の危機が訪れるリスクが高まっていたけれど、真に効果的な対策が取られたから、危機が未然に防げたということです。

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