アイドルでもアニメキャラでもない
欧米人が「日本人女性」と聞いて思い浮かべる第一のイメージがアイドルである。
AKB48やベビーメタルは海外でも大人気だ。ユーチューブなどのSNSでも数千万回単位で動画が再生されている。近年は海外でイベントやコンサートを開催するグループが多い。若い日本人女性のイメージは色白で低身長、むっちり体型のアイドルなのである。
第2のイメージはアニメキャラクターである。最近だと『鬼滅の刃』の竈門禰豆子や『進撃の巨人』のミカサ・アッカーマン、少し前ならジブリの女性主人公や『新世紀エヴァンゲリオン』の綾波レイだろうか。海外のアニメオタクは彼女たちのコスプレを楽しんでいる。
創作作品を現実に重ねる人々は多い。「イギリス人男性」と聞けば、日本人女性は一昔前ならジェームズ・ボンド、最近ならベネディクト・カンバーバッチを想像する。
しかし、そんな幻想を抱いたままロンドンの街を歩いたらガッカリするだろう。実際には全盛期のアブドーラ・ザ・ブッチャーのような巨漢男性であふれている。
第3の日本女性のイメージはオノ・ヨーコである。読者の皆さんは彼女が何者であるかをよくご存じだろうが、ミステリアスな黒髪に冷酷な目線、断定口調の英語は欧米社会に衝撃を与えた。
“魔性の女”もしくは“不思議ちゃん”扱いである。アイドルとアニメが世界を席巻する前、日本女性のイメージは長らくオノ・ヨーコだった。
サッチャー元英首相のような強い女性リーダーを彷彿
3つのステレオタイプは高市首相には当てはまらない。高市首相はツヤツヤのショートヘアにピリッとしたメイクで“洗練されたプロフェッショナル”の印象を与える。
日本人の見た目は若いから、60代のはずなのに40代でも通用する。他の国の首脳と比べると実に若々しい。
アニメキャラのように甲高い声を発するわけでもない。落ち着いた低温ボイスで淡々と語りかける姿には説得力がある。サッチャー元英首相のような強い女性リーダーを彷彿させるのだ。
本書にはこれら世界からの高市政権誕生への反応のほか、欧州の移民問題や中国の脅威など、日本が置かれた状況を認識するための全40編が掲載されています。是非ご一読ください。


