バナナには血圧を下げる効果がある
「フルーツに含まれる果糖を摂り過ぎると、糖尿病になる」という説を唱える人もいます。たしかに糖分の摂り過ぎは、糖尿病になる可能性がある。しかし、みかんを1日に5個も6個も食べるような極端な生活をずっと続けていれば別ですが、毎日1個のみかんを食べ続けるくらいであれば何も心配することはありません。
では、毎日食べて欲しいフルーツを紹介していきましょう。まずはバナナです。
バナナは、カリウムが豊富で、血圧を下げる効果が期待できます。さらに、ビタミンB2は、血流を良くする効果があり、毛細血管の機能を正常に保つとされています。また、脳の活動に必要な糖質や、神経伝達物質の合成を助けるビタミンB6も含んでいます。
バナナ100g(可食部)あたりのカリウムの量は360mg。厚労省「日本人の食事摂取基準」(2025年)では、カリウムの摂取目標量は成人男性が3000mg/日、成人女性は2600mg/日です。
皮がついた状態のバナナの重量は品種や大きさにもよりますが、概ね200gです。皮を剥くと、一般的に120〜150gの重さとなるため、1本あたりのカリウム量は430〜540mg。
バナナ2本で1日に推奨されるカリウムの約3分の1〜約4分の1が摂取可能です。1日100gの果物の摂取目標もクリアしやすいでしょう。
メロンが持つ意外な健康効果
フルーツは旬に味わうことも忘れてはいけません。栄養価も高く、値段も手ごろだからです。
春はいちごの旬の季節。いちごにはビタミンCが豊富です。免疫力の向上が期待できるので、季節の変わり目で風邪をひきやすい人にはもってこいです。さらにシミやシワなどの予防にも効果的です。赤血球の生成を助けて、貧血予防になる葉酸もたくさん含まれています。
いちご(生)のビタミンC含有量は、100gあたり62mg。厚労省によれば、15歳以上のビタミンCの1日の摂取推奨量は、100mgです。いちご1粒の重さは一般的に15gと言われます。6〜7個のいちごを食べることで、十分なビタミンCを摂ることができます。
夏にはフルーツ四天王が旬を迎えます。桃、ブルーベリー、メロン、スイカの4種です。
桃は食物繊維が豊富で、柔らかく消化もいいので食べやすい。血流改善効果があるビタミンEも含まれています。桃の100gあたりのビタミンE(α‐トコフェロール)の含有量は、0.7mg。1日あたりのビタミンEの目安摂取量は、男性が6.5〜7.5mg、女性は5〜7mg。桃1個(200g)で、1.4mgのビタミンEが摂れます。
ブルーベリーは抗酸化力の強いアントシアニンを含みます。よく知られていますが、目に良いフルーツでもある。
いずれもウリ科のメロンとスイカは、それぞれ特徴があります。メロンはカリウムとβ‐カロテンが豊富。β‐カロテンは体内でビタミンAに変換されますが、皮膚や粘膜を丈夫にして、動脈硬化の予防に効果があると言われています。
一方でスイカはほとんどが水分で、高齢者の水分補給に役立つ。スイカには、アミノ酸の一種であるシトルリンが含まれます。シトルリンには血管を拡張させる効果があります。

