処方箋3:選択肢を減らす
私たちは一日に何度も何度も選択をしています。服、朝食、献立、買い物、支払い方法。選択肢が多いほど脳は疲れます。わが家では買い物や料理、家事をリスト化やパターン化、ルーティン化するようにしています。選択肢を減らすことは自由がなくなるということではありません。迷う時間を減らし、本当に大切なことにエネルギーを残すための工夫です。選ばなくていい、迷わなくていいだけで、暮らしは驚くほど楽になります。
処方箋4:スケジュールを減らす
予定が多すぎると、私たちの心は常に先回りで疲れています。今日のタスクをこなしながら、明日の準備、来週の予定、来月の心配まで、同時に抱えてしまう。これもパズルのピースが増える原因です。
私は「やらなくていいことはしない」を意識しています。本当に行きたい予定か、本当に必要な用事か、行かなかった場合どうなるかを考えて、優先順位の低いものは、予定をとりやめることもあります。スケジュールを減らすことは人間関係を切ることではなく、逆に本当に大切な家族、友人との人間関係を強くすることができます。スケジュールが減ると、気持ちに驚くほど余裕が生まれ、暮らしのパズルは一気に解きやすくなります。
処方箋5:1つずつ完了させる
多くの人が無意識にしているのが「同時進行」です。料理をしながら洗濯を回し、子どもの話を聞きながら洗濯物を畳み、片づけをしながら次の予定を考える。一見効率的に見えますが、結局は一つの動作しかできません。同時進行でなんとかしようとするのは、暮らしが絡まる原因です。
私は忙しいときほど、「1つずつ完了させる」を意識しています。そうすると、スピードが高速になるのです。1つずつとりかかることで、より集中力が高まり、早く進めることができます。完了! 完了! 完了! と1つずつ完了させます。仕事や家の雑務はやるべきタスクを書き出し、終わったら線を引いていくと、やるべきことも明確になり、達成感も得られます。子どもがいるとどうしても同時進行になってしまうのですが、それでもひとつずつ完了を意識すると、それだけで家事効率が驚くほど変わります。
処方箋6:家電に頼る
「家事は自分でやるもの」「母親だから頑張らなきゃ」……そんな思い込みが、知らないうちに私たちを追い込んでいることがあります。でも、今の時代、家事は一人で背負うものではなく、家電と分担していい仕事です。わが家では、ドラム式洗濯乾燥機、食洗機、自動調理器、ロボット掃除機など、家電が代われるものは全て家電に代わってもらっています。
洗濯物を干さなくて済むだけで、どれほど時間と労力が浮くかわかりますか。特に、わが家は子どもが6人なので、洗濯物を干さなくてすむだけで、1時間は他の時間に回せます。以前は、8人分の洗濯物を干せるベランダがあるということが物件選びの条件でしたが、それもなくなりました。
食洗機や自動調理器に任せることで、キッチンに立つ時間は驚くほど短くなります。食洗器に食器を入れるときには、「1分間チャレンジ」をしています。1分以内で入れ終わるようにしています。自分の手で洗うと1回の食事の後に30分はかかっていました。朝ご飯、晩ご飯だけでも1時間は他の時間に使えます。
物価高の今、家電は確かに高価です。でも、時は金なりですから、家電を買うことは浪費ではなく、私たちの時間を生み出してくれる、立派な投資です。そのほかの無駄な支出を減らして家電を買うことは、現代を生き抜く賢い暮らし方だと思います。

