ずらり13基が並ぶ庚申塔群

では、明治通りに出て右折し、しばらく歩いて歩道橋を渡り、そのまま南東に少し進むと、スタバとコンビニの間に細い道が左に延びています。途中、結構な傾斜の坂です。その道を上り詰めると、左に豊栄とよさか稲荷、正面に金王八幡宮の杜があらわれます。

豊栄稲荷神社は、先ほど見た渋谷川出口の脇にあった田中稲荷と、道玄坂上にあった豊澤稲荷を合祀した神社。東京オリンピック(1964年)に向けた開発のために立ち退きを迫られ、こちらにやってきました。で、圧巻はずらり13基並んだ庚申塔こうしんとう群です。

写真=本田不二雄
渋谷・豊栄稲荷神社境内の庚申塔群。延宝2年(1672)~元文4年(1739)までの造立。

庚申塔とは庚申信仰にもとづく石塔のことで、東京では寺社の境内や路傍でよく見かけますが、これほどの数が集まった例はほかでは知りません。