「稀な長時間遅延」は鉄道側が対策すべき

「稀に発生する長時間遅延」は30分以上の遅延で、多い路線では月に1回か2回程度発生する。原因は鉄道側の機器故障、自然災害、飛び込み自殺だ。原因は鉄道側にあり、対策として、情報提供による迂回の促しと早期復旧だ。

「機器故障」は、JR東日本で1月16日に山手線、京浜東北線などで保守作業のミスにより停電、1月30日に常磐線で架線切断により停電、2月2日に京葉線の八丁堀駅で火災による運転見合わせが発生した。

それぞれ原因が異なるため、多様な事故が偶然発生したように見える。しかし、作業ミスや点検の見逃しが起きやすい環境に要因があるかもしれない。これはどの鉄道事業者にも起こりうることだ。原因と対策について、鉄道事業者間と国土交通省で共有してほしい。

東京メトロ銀座線
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遅延防止のホームドアは逆効果?

コロナ禍以降、国土交通省は統計データや対策などをまとめていないけれども、遅延についていくつか思い当たる要因がある。「ホームドア」と「ワンマン運転」と「相互直通運転」だ。

「ホームドア」の設置によって電車のドア開閉に時間がかかり、停車時間が長くなったように感じる。もともとホームドアは遅延の原因となる「乗客と列車の接触」を防止する設備だった。自殺だけではなく、酔客やスマホ歩きの人が列車に接触してケガをする。そうなれば電車を停めて処理する必要がある。

しかし、ホームドアの所作を見ると、電車のドアと同時に開閉しない場合が多い。どちらかが先に動作する。つまり、ドア開閉に2倍の時間を要する。ただし、この停車時間を前提にダイヤを設定すれば、所要時間が延びたとしても遅延にはなりにくい。

「ワンマン運転」は、近年、都市部の鉄道でも採用されている。運転士がドア扱いや車内放送など車掌の業務も行う。いままで2人で分担し短時間で済ませたところ、運転士が停車、ドア開き、ホームの乗客の安全確認、ドア閉め、発車をひとりで行う。2人分の仕事をするわけで、いままで時間的に重なった部分も運転士が担うから、停車時間は長くなる。

これも、停車時間増加を見込んだダイヤを設定すれば問題ない。ただし、南武線のワンマン化による遅延が問題視されており、所要時間の増加になっていることから、JR東日本が対策を進めている。