「怒らない」は部下の成長機会を剥奪する
そして本人のいないところで、「ほんとうに使えないヤツだ」「あそこまでミスの多いヤツは初めてだ」「同じミスばかり、いったいどういうつもりだ」「学習しない、とんでもないバカだ」などと愚痴ったりこき下ろしたりする。そんな様子を見ている同じ部署の取り巻き連中は、同調しながらも心の中では上司の冷たさを感じている。
だが、ミスの多い部下自身は、自分がこき下ろされているとはつゆ知らず、ミスをしても怒らないやさしい上司でよかったと思ったりしている。このような構図が多くの職場でみられる。
向上心が乏しく、自分の行動を振り返らない人物だから、見抜けないのかもしれないが、「気にしなくていいよ」などといった甘い言葉を真に受けて、成長もせず、同じようなミスを繰り返すのでは、明るい将来展望は見えてこない。部下をそのような状態で放置してしまう上司がいい人のはずがないのだが、自分に甘い人物はその二面性を見抜くことができずに、いい人と思ってしまう。


