緊張する会話は脳のエネルギーを消費する
緊張する相手との会話の場って、相手の表情を読んだり、会話を組み立てたり、自分の感情を抑えたり、失敗しないように注意したり、脳にとってはトライアスロンをしているような状態です。
ですからこの時、脳はエネルギーを大量に使います。
そのことをもう少し脳科学の観点から見ていきます。
実は、脳は身体の中で最もエネルギーを消費する臓器です。
体重のたった2%しかないのに、全身のエネルギーの約20%を消費します。
特に、人見知りが発動している場面では、
・相手の表情から感情を読み取る
・適切な言葉を瞬時に選ぶ
・失礼にならないか常に評価する
・自分の感情を抑え込む
・会話の流れを予測し続ける
といった高負荷な作業を全部同時進行しています。
人見知りは「脳の節約モード」
ですから、このモードが続くと、脳は急速にバッテリーを消耗していきます。
そして、ある時点で脳はこう判断するのです。
「このままだとエネルギー切れで危険! 黙っておくほうが省エネで安全だ」
スマートフォンのバッテリーが20%を切ったら、省電力モードに切り替わるのと同じです。脳も、エネルギー残量が減ると、自動的に「省エネモード」に入るわけです。
人見知りで言葉が出なくなるのは、あなたが怠けているわけでも、逃げているわけでもありません。
脳が、生存のために下した合理的な判断なのです。
「話せない」のではなく、脳が「話さないほうが安全だ」と自動判断しているだけ。
この仕組みを知ると、自分を責める必要がないことがわかります。


