ストリップス債は、相続税対策にもなる
生きている間に他の人に財産を無償であげることを「生前贈与」といいます。自分の財産をあげるのですが、その際には贈与税という税金が発生します。課税方法には「暦年課税」と「相続時精算課税」があり、どちらかを選んで利用します。
相続時精算課税は、年間110万円の基礎控除と2500万円までの贈与であれば税金がかからず、相続時に先送りできる制度です。相続時にかかる相続税は、贈与を受けたときの金額で計算します。そのため、相続時精算課税を活用して贈与を受けたお金でストリップス債を購入しておけば、将来値上がりしても支払う税金は贈与時の金額で計算するのでお得というわけです。
たとえば、2050年5月15日満期のストリップス債(利回り4.677%、単価31.33ドル)を2500万円分購入した場合、利子はありませんが償還日には7978万円が得られるので、トータルの利益は約5478万円となります。しかし、相続税の課税価格は贈与時の2500万円です(償還時の利益は所得税の対象にはなります)。
相続時精算課税を活用して、将来値上がりの期待できる財産を早めに贈与すれば、相続税を抑えることができます。
間接的に米国債投資する方法も
米国債へ直接投資をしなくても、投資信託やETFを通じて間接的に米国債に投資することもできます。
米国債ETFを利用すると、残存期間が一定の米国債に少額から投資できます。米国債ETFのなかには毎月分配金を出す商品もあるので、キャッシュフロー資産として活用しやすいのがメリット。ただし、NISAは毎月分配型が対象外なので、NISAで投資する場合は隔月分配型や四半期分配型になります。
東証上場ETFや投資信託の場合、為替変動が基準価額などに自動的に反映されてしまいますが、米国ETFの場合は分配金・償還金をドルでもらえるので、円に両替するタイミングを自分でコントロールできます。
米国債投資について気になった人は、拙著『マンガと図解でよくわかる 最高の米国債投資術』(ソシム)を参考にしてください。米国債の特徴やリスクをはじめ、投資戦略やモデルケース別の購入例、口座開設から注文方法、売却や取り崩し戦略までをマンガと図解でわかりやすく紹介しています。



