金利低下局面で選ぶべき債券は?

債券の情報には「利率」と「利回り」があります。利率とは、債券の額面に対して毎年得られる利子の割合のこと、利回りとは、購入金額に対する収益の割合のことです。投資するにあたっては「利回り」が重要指標です。自分がいくらで購入するかによって、利回りも変わります。

米国は現在、金利低下局面を迎えています。2025年12月に0.25%の利下げを決定し、政策金利は3.5〜3.75%となっています。金利低下局面では、発行される債券の利率が低下していきます。ですから、なるべく償還期限が長く、利回りの高い債券を選びます。市場金利が低下していっても、保有債券からは高い金利(利率)で利息を受け取ることができます。

たとえば、図表5のような(1)〜(3)の利付債があったとしたら、おすすめは(1)です。

【図表5】金利低下局面の投資戦略
出典=頼藤太希、高山一恵『マンガと図解でよくわかる 最高の米国債投資術』(ソシム)

ここに挙げた3つの債券のなかでは一番残存期間が長く、利回りが高くなっています。

また利率も高いですし、単価も100を切っています。

金利低下局面では、利回りが高く、残存期間が長いものを選ぶ、近辺の債券と比べ価格が割高になっていないものを選ぶことで、その後市場金利が下がったとしても、高い金利を受け取り続けることができます。

債券購入後はそのまま満期まで保有を続けるのが基本戦略ですが、必ずしも満期まで保有を続ける必要はありません。市場金利の低下は、債券価格の上昇を意味します。残存期間が長く、利率が高いものほど大きく値上がりするので、売却益を狙うこともできるでしょう。

値上がり益を狙った米国債投資がしたいならば、「利付債」よりも「ストリップス債」がベターです。

なお、米国債の購入価格には注意しましょう。償還時に100になるため、高すぎるものを買うと償還時に損をします。価格とのバランスも見ての投資が鉄則です。