そもそも米国債って何?

米国債は、米国政府(米国財務省)が発行する債券です。日本が国の資金不足を補うために日本国債を発行するのと同様に、米国も米国債を発行しています。

米国債は発行額もケタ外れです。2025年の発行額は過去最高となる約30.5兆ドル。1ドル=155円で考えると約4728兆円です。2024年の発行額は28.3兆ドルなので、+2.2兆ドル(+341兆円)の増加です。

日本国債の発行額は2025年度末で1129兆円の見込みなので約4倍。規模の違いがよくわかります。米国債は、世界経済の中心である米国政府が元本や利子の支払いを保証しているため、高い信用力を誇っています。

米国債は、日本国債よりも高い金利が期待できる投資先です。債券利回りは、政策金利の見通しなどによって決まります。近年、米国ではインフレを解消するために政策金利を引き上げてきたこともあり、現在も高い水準が続いています。日本もこのところ、政策金利の引き上げによりジリジリと上昇していますが、米国金利と比べるとまだ低い状況です。

【図表1】米国債と日本国債の利回り推移(2015年〜2025年)

米国経済は依然として強い

米国のGDPは約29兆ドル。2位の中国(約18兆ドル)を引き離して世界一です。かつて世界2位だった日本は4位で約4兆ドルです(以上すべて2024年時点)。

日本は人口減少が進んでいますが、国連の推計によると今後中国やインドでも人口が減少します。しかし、米国は主要先進国の中で唯一人口が増加。2026年時点で約3.5億人、国連の推計によれば2050年に約3.8億人、2100年には約4.2億人になると予想されています。

人口が増えると、経済活動が行われ、経済成長が続くことが見込まれます。名目GDP上位5カ国の推移・見通しを見てみると、米国は右肩上がりで、力強さが際立っています。

【図表2】目GDP上位5カ国の推移・見通し(1980年〜2029年)
出典=頼藤太希、高山一恵『マンガと図解でよくわかる 最高の米国債投資術』(ソシム)

実際、米国には世界的な企業がたくさんあります。マグニフィセント・セブン[グーグル・アマゾン・フェイスブック(現メタ)・アップル・マイクロソフト・テスラ・エヌビディア]をはじめ、身近なところにも米国生まれの商品・サービスがたくさんあります。世界的に使われる商品・サービスを生み出し続けられる限り、米国は、世界トップであり続けるでしょう。

トランプ関税などで地政学リスクの影響は続くものの、米国経済は好調を維持していくと予想できます。