米国債には2つの種類がある

米国債には、大きく分けて「利付債」と「ストリップス債」があります。

【図表4】利付債とストリップス債の違い
出典=頼藤太希、高山一恵『マンガと図解でよくわかる 最高の米国債投資術』(ソシム)

利付債は、保有中に利子が受け取れ、償還日になると投資した元本が戻ってきます。売買はもちろん、利子や元本のやりとりもすべてドルで行います。米国債の場合、年2回利子をドルで受け取ります。この利子は、そのままでは再投資されません。したがって、利付債は単利の商品です。利子は生活などのために使うこともできますし、次の投資に回すこともできます。

ストリップス債は、あらかじめ複利現価率で割引された価格を参考に、需要と供給のバランスで決まる価格で販売され、満期になると額面金額が受け取れる債券。米国財務省が開発した債券で、利付債の元本と利子を切り離し、それぞれをストリップス債の形で取引できるようにしています。

ストリップス債は、利子が元本に組み込まれ、償還日には額面の金額が戻ってきます。したがって、購入金額と額面の差額が利益になります。利付債のように保有中に利子をもらうことはできませんが、複利効果が得られる(搭載されている)のがメリットです。

金利と債券価格の関係は?

債券の金利と債券価格の間には、シーソーのような関係があります。市場金利が上がると債券価格は下がり、市場金利が下がると債券価格は上がるしくみになっています。

たとえば、金利が4%の債券を1万円分持っていれば、1年間で400円の利子が得られます。しかし、市場金利が5%になったとしたら、以後は金利(利率)が5%の債券が発行されることになります。誰もが4%の債券よりも5%の債券を欲しいと思うでしょう。金利が5%の債券を1万円分買えば、1年間で500円の利子が得られるからです。こうして、金利が4%の債券の魅力が薄れ、欲しい人が減り、債券価格が下落するのです。

反対に、金利(利率)が4%の債券の発行後に市場金利が3%になったとしたら、4%の債券の価格は上昇します。4%の債券の魅力が増して欲しい人が増え、債券価格が上昇するのです。