生産能力を4割引き上げる新工場が稼働

木下さんは、ロングセラー商品の強みについて「知名度や長年楽しんでくださっているたくさんのお客様など、数多くの資産を持っていること」と語る。

「この資産を守り続けていくには、『今のままでいい』ではなく、『もっと拡大するために何ができるか』を常に考えていかないといけない。資産があるぶん、ここから新たに広げていける可能性をいちばん秘めているのもまたロングセラー商品だと思っています」

今年4月には、京都府に新設した知育菓子工場が稼働する予定だ。約110億円を投じて、主な2工場の生産拠点を1カ所に集約した。これによって、「ねるねるねるね」をはじめとする知育菓子の生産能力は4割増となる見込みだ。増産体制を整えて、海外展開も現状の14の国と地域からさらに広げていく。

誕生25年目に生き残りをかけて種明かしに踏み切り、36年目からは新たな層を開拓、今も未来に向けて成長戦略を練り続ける「ねるねるねるね」。ロングセラーは時代に合わせて変わり続けなければ生まれない――。40年目にしてなお続く試行錯誤が、そのことを明確に物語っている。

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