ルイ・ヴィトンは近年、事業領域を大きく広げている。2023年にはカタールのドーハ・ハマド国際空港に「ルイ・ヴィトン ラウンジ」をオープンし、今年は初となるホテルがパリで開業予定だ。富裕層マーケティングを長く手掛ける西田理一郎さんは「ルイ・ヴィトンはいま、従来の『鞄を売る会社』という枠を超え、新たな領域へと事業を拡張しようとしている」という――。
次に支配するのは「時間」と「居場所」
1854年。馬車移動から鉄道や蒸気船による大量輸送時代へ移行する大変革期に「平らな蓋のトランク」を発明し、瞬く間に世界の富裕層を魅了するブランドへと成長したルイ・ヴィトン。
しかし、創業から170年がたった今、彼らは鞄ブランドとしての地位に安住せず、顧客の「時間」と「居場所」にまで価値を届けるブランドへと進化しようとしている。
富裕層の関心が「所有」から「体験」へとシフトする中で、ルイ・ヴィトンもまた、その提供価値を劇的に変化させている。彼らが次に支配しようとしているのは、私たちの「時間」と「居場所」だ。
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