物証がなくても起訴し有罪にできる
田中氏が最初に指摘するのは、「物証がなくても、性犯罪として起訴して有罪にすることは可能だ」ということだ。しかし物証がないと容疑が立証できないと考え、事件に取り組もうとしない検察官は珍しくないのが現状だという。
「そうなるのは、供述の信用性というものを突き詰めて考えていないから。供述しかないところで、どうやって供述の信用性を高めて、裏付けて、有罪を獲得するかという観点で考えようという姿勢に欠けている」と田中氏は話す。
加害者のDNA、体液はマストではない
『Black Box Diaries』でも冒頭、伊藤氏の事件を担当する警察官が、「加害者のDNAや体液といった証拠がないから厳しい」と伊藤氏に告げるシーンがある。おそらくこうした判断は、これまで何度も性犯罪事件の捜査現場で繰り返されてきたのだろう。
ここから先は無料会員限定です。
無料会員登録で今すぐ全文が読めます。
プレジデントオンライン無料会員の4つの特典
- 30秒で世の中の話題と動きがチェックできる限定メルマガ配信
- 約5万本の無料会員記事が閲覧可能
- 記事を印刷して資料やアーカイブとして利用可能
- 記事をブックマーク可能

