読解力のない人が動画に頼る

たとえば、レシピに「鶏肉を中火で7分焼く」と書いてあったとする。

堀江貴文『僕が料理をする理由』(オレンジページ)
堀江貴文『僕が料理をする理由』(オレンジページ)

そのとき僕は、「皮目から焼いたほうがよさそうだな」とか「途中でフタをしたほうがいいか?」と考えながら動く。

そうやって自分の判断を入れながら進めるのが、僕にとっての「料理」だ。でも最近、「動画を見ないと料理ができない」という人が増えているらしい。

Xを見ていても、同じようなことを感じる。

たった100文字程度の投稿ですら、文脈を読み違えたり、ひとつの単語にだけ反応して怒ったり――つまり、文字は読めていても意味は読めていない。読解力がないのだ。

で、ふと思った。こういう人たちって、きっとレシピも読めないんじゃないか?

だから動画に頼る。見たままを真似すれば、似たようなものはできるかもしれない。でも、応用はきかない。

たとえば、「この調味料がないから、この料理は作れない」と言う人がいる。でも、本質がわかっていれば、代替できるものが自然と見えてくるはずだ。

手持ちのリソースでどうベストを尽くすか

この前、長芋があったので、料理研究家・リュウジさんの「長芋ステーキ」を参考にして作ってみた。

長いも
写真=iStock.com/kaorinne
※写真はイメージです

バターでじっくり焼いた長芋に、甘辛い醤油ベースのタレを絡めるというレシピだった。キモは焼き方とタレだ。タレの材料は〈酒・醤油・みりん・砂糖・うま味調味料・にんにくのすりおろし〉とあったが、作るのが面倒だったのでたまたま手元にあった「WAGYUMAFIA GOLDEN BBQ SAUCE」を使ってみた。

うま味や甘みのバランスが近いと判断したからだ。結果的に、すごくうまくできた。

こういう正解にこだわりすぎない柔軟さ、臨機応変さが料理の現場では一番大事なんじゃないかと思う。基本を押さえていれば料理は縦横無尽だ。いくらでも正解を導き出すことができる。

そしてそれはまさに仕事にも通じている。

すべての材料(=情報や条件)がそろっている状態なんて、現実にはまずない。

「人が足りない」「納期が早まる」「予算が削られる」なんて、日常茶飯事だ。そんな中で求められるのは、「手持ちのリソースでどうベストを尽くすか」――つまり〈想像力と段取り力〉がものをいう。

相手の意図を間違いなく読み取ることができて、かつ応用できる人は、ムダに焦らないし、動きも早い。

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