敵地で受け入れられた
「結果的にお好みソースと同じくシェアトップの商品に成長して、お好み焼を楽しむ方の裾野を広げられたと考えています。当時、広島風にこだわっていたら売り上げだけでも今の5分の1程度だったでしょうね」(佐々木社長)
こうした姿勢が評価され、今や広島発のお好みソースは“敵地”でも受け入れられて地域別の売り上げでは大阪が1位だという。
こうして、徹底的に顧客と向き合いながら「文化としてのお好み焼」を広げてきたOtafukuグループ。直近ではお好み焼課で焼そばの歴史や文化を研究し始めたという。海外の工場稼働も旺盛に増やしている中で、今後はお好み焼だけでなく、焼そばやたこ焼も日本の文化として輸出が進んでいくかもしれない。

