小関代里子さんが高市早苗首相に出した手紙(photo 野村昌二)
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小関代里子さんが高市早苗首相に出した手紙(photo 野村昌二)

自分の人生が欠落している

事故から16年。 二度と戻ることのない、かけがえのない命。

孝徳君を失ってからは、「自分の人生が欠落している」と言う。普通には生きていない、普通に生きなければいけないから、普通に生きようと努力している感じだ、と。

事故後、眠れない日々が続いた。孝徳君を忘れる日はない。生きていれば26歳の青年になっていたはずだ。

あの日、何があったのか。なぜ息子が死ななければならなかったのか、真実を知りたい――。

時効まで4年を切った。残された時間は長くない。

代里子さんは、「ひき逃げは殺人と同じ」と訴え、「逃げ得」を許さないためにも、死亡ひき逃げの時効撤廃を求める活動を続けている(https://c.org/gQJhxsntPK)。

死亡ひき逃げの時効撤廃求め約18万筆の署名

これまで3回、死亡ひき逃げの時効撤廃を求める嘆願書と署名を法務省に提出した。

そして今月中には、法務省に赴き、4回目の嘆願書と約18万筆の署名を届ける予定だ。嘆願書では、自動車運転処罰法に新たに「発覚免脱逃走罪」を設け、死亡ひき逃げの場合は時効を撤廃とするなどの法改正を提案する。

同時に、高市早苗首相にも手紙と嘆願書を送った。手紙には、死亡ひき逃げの時効撤廃を求める思いをつづり、最後はこう結んだ。

「犯人の逃げ得を許す社会を是非変えて下さい。」

(AERA編集部・野村昌二)

当記事は「AERA DIGITA」からの転載記事です。AERA DIGITALは『AERA』『週刊朝日』に掲載された話題を、分かりやすくまとめた記事をメインコンテンツにしています。元記事はこちら
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