高い内閣支持率を維持する一方、臨時国会では台湾有事をめぐる発言などもあり、批判を浴びる機会も増えてきた高市早苗首相。女性初の首相ということもあるのか、高市氏のファッションや愛用品が話題になっている。足元に目を向けると、官邸や国会では、黒のパンプスを履いていることが多い。フォーマルでシンプルなヒール靴を愛用しているようだ。記者が取材をすると、靴の購入先は意外な場所だった。
仕事の合間に、靴店を訪れて?
「高市さんは年に1~2度、ふらりと一人で来られます。何度か買っていただいていますが、いつもシンプルな黒のパンプスで、素材は革です」
こう話すのは靴店「ムトウ」店主の武藤淳さんだ。この店がある場所は、“国会議員のオフィスビル”である衆院第二議員会館地下1階だ。売り場面積は約20平方メートルと小ぶりながら、約800足もの靴が並ぶ。
昨年購入したのは「REGAL」の黒のパンプスで、価格は1万5840円。タグには「吸水拡散性の高い特殊な糸を使用し、べとつきを抑えた」「抗菌防臭加工を施した画期的な素材」と記されている。議員会館での仕事の合間に、靴店を訪れることが気晴らしになっているのだろうか。
「メーカーに特にこだわりはないようです。こちらの黒のパンプスを買われたこともあります」
そう言って武藤さんが指した棚の商品は「Dona Miss」というブランドで、価格は1万3800円だった。タグには「歩行時のコツコツ音を軽減する消音機能」などとあった。ヒールの高さは標準的だという。
「先日、テレビで高市さんを見たら、もっとヒールが高いパンプスを履いていました。うち以外でも買っておられるでしょうね」
高市氏は宮城県気仙沼市産のサメ革で作られた黒のヒール靴も愛用していると報じられている。これは東日本大震災の復興を目的にした製品で、扱いが難しいサメ革を使い、フォーマルさと履き心地を両立させた一足だという。

