まいばすより卵は安いが牛乳は…
トライアルGO西荻窪駅北店の近隣のには、ファミリーマート(西荻窪駅南店)とまいばすけっと(西荻窪駅南店)があります。11月初旬の金曜日16~17時ごろの各店の価格比較を行ってみました。すると非常に興味深い結果がでました。
ファミリーマートと比較すると、トライアルGOの価格設定の方が低い結果に。ファミマでは金曜日限定20円引きなどをPB商品中心に実施していましたが、やはり価格面では3店の中で一番高い結果となりました。トライアルGOはコンビニよりは低価格です。
まいばすとの比較はどうだったか。おにぎり(昆布)と卵(10個入り)の価格は、トライアルGOの方がまいばすよりも1円安く設定していました。明らかにまいばすを競合と設定した価格設定をしているという証です。
おにぎりや卵、ペットボトル飲料などは特に購買頻度の高い商品ですから、これらの商品ではまいばすよりも安く設定することで集客しようとしているのが分かりました。
ただ、缶ビール(アサヒスーパードライ 350ml)は33円高、バック牛乳(明治 おいしい牛乳1リットル)は21円高など、トライアルGOの方が高い商品も多くありました。
やはりイオングループの高い仕入れ力でガツンと値を下げている商品には追い付かない物も多いのでしょう。価格で勝つ商品と負けてもいい商品を明確に分けて価格設定している。そんなトライアルGOの特徴が明らかになりました。
なぜ24時間「かつ丼」売っているのか
これまでトライアルGOに特徴がないと伝えてきましたが、「まったくない」わけではありません。むしろ、目に見えない部分では、非常に大きな特徴があります。
① 弁当・総菜は24時間販売
トライアルGOの強みは一言で言えば「弁当・総菜を24時間営業で販売すること」です。
まいばすは24時間営業していませんのでここは違いがあります。トライアルGOの両店舗共に店頭入り口には弁当がどかーんと陳列していました。特に一番商品のトライアル名物「ロースかつ重」(343円 税込)にいたっては平台に60個以上が陳列され、さらに什器下にはケースに入った補充用のロースかつ重がさらに20個程度陳列を待っているという状態でした。弁当、総菜については相当な自信があるのだなあと感じて見ていました。
私は実際にトライアルGOの一番商品であるロースかつ重と、まいばすのロースかつ重を食べ比べてみました。
見た目はトライアルGOの勝ち。卵の感じもどう見てもトライアルGOのほうが美味しそうです。食べてみると、味付け、かつの厚さ、衣の付き具合、卵の味わい、ご飯のおいしさなど、すべてでトライアルGOのかつ重が上回りました。
これはオーケーの名物、累計5000万食を突破したロースかつ重(322円)と比較しても遜色ないと感じました。
やはり、近隣のスーパーを母店として出来立てのかつ重を配送して販売しているだけのことはあります。まいばすの場合はイオンが郊外に立地している関係で、どうしても工場での生産品にならざるを得ません。その点で弁当・総菜の出来立て感や風味などで差をつけるのが難しいのです。



