※本稿は、サンドラ・ヘフェリン『有休取得率100%なのに平均年収が日本の1.7倍! ドイツ人の戦略的休み方』(大和出版)の一部を再編集したものです。
子育てに積極的な“今どきのドイツ人男性(40)”
世の中には仕事のしすぎで、心身ともにバランスを崩し、うつになる人がいます。さまざまな理由があると思いますが、大きな理由のひとつには「休まなかったこと」にあるのではないでしょうか。
本稿では「心身ともにギリギリの状態でやった仕事と、リフレッシュ後にやった仕事では、やっぱり仕事のスピードも出来も違う」と話すドイツ人男性に、詳しく「仕事と休暇」「休暇と人生」について教えていただきました。
ベンさんは「今どきのドイツ人男性」です。「今どきのドイツ人男性」というのは、昔のドイツ人男性にありがちだった「ジェンダーにまつわる古い考え方」とは無縁で、子育てに積極的な男性のことです。
ベンさんには14歳の娘がいますが、娘の母親である元妻とは11年前、娘が3歳のときに離婚しました。娘が生まれた当時は「夫婦」だったわけですが、娘が生まれたあと、ジャーナリストだった元妻が仕事をし、1年半の間、ベンさんが家にいて、専業主夫として娘の面倒を見ていました。その後、娘が3歳のときに夫婦は離婚しました。
離婚しても“子育ては2人で”
ベンさん曰く「自分が主夫だったときに、妻の仕事の愚痴を聞くのが精神的に耐えられなかった。今思えば自分は反省しきり」とのこと。この元夫婦はまさに「今どきのドイツの親」なのです。
離婚後も共同親権である彼らは、「完全にフィフティ・フィフティ」で育児をしています。その「内訳」はこうです。
「金曜日から木曜日まで、つまり1週間、娘は父親の家」にいます。そして金曜日に学校が終わると、今度は「金曜日から木曜日は母親の家」にいます。つまり娘は、「1週間ごとに、父親の家と母親の家をローテーションしている」のです。
そう、ドイツでは「カップルとしてやっていけない」と判断し、互いに別の道を歩んでも、「子育てに関してはなるべく双方で一緒にやっていく」というスタイルが好ましいとされています。
ベンさんは2004年にギムナジウム(編集部注:大学などへの進学を目指す教育機関のこと)を卒業、その後アウグスブルグの大学に入るまで、「1年間は、たまに企業のインターンシップをやるぐらいで、何もしなかった」と言います。今の会社では2014年から働き、User Experience Designという、商品やサービスを利用する際にユーザーにとって最適な体験を提供できるように設計する仕事をしています。
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