大事なのは当選本数ではない
このように、数字の多さによって、実際は低い確率を高く見誤る心理的バイアスを「比率バイアス」と呼ぶこともあります。もし宝くじを買う人が、感情ヒューリスティックや比率バイアスの影響を受けると何が起きるでしょう。当選本数だけを聞いて、勝手に高いかどうか判断して買うことになってしまうのです。
たとえば、2024年の年末ジャンボ宝くじで、1等の7億円は23本、2等の1000万円は184本、3等の100万円は9200本でした。合計9407本ですから、1万人近くが当選することになります。そんなに当たるなら、自分にも当たる可能性がある、と思ってしまうわけです。
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