飲酒が体に与えるダメージは決して少なくない。酒の飲み過ぎで37歳の時に緊急入院したライター・たろちん氏の新刊『毎日酒を飲みながらゲーム実況してたら膵臓が爆発して何度も死にかけた話』から、闘病記の一部を抜粋してお届けしよう――。(第1回/全2回)

※本稿は、たろちん『毎日酒を飲みながらゲーム実況してたら膵臓が爆発して何度も死にかけた話』(太田出版)の一部を再編集したものです。

入院患者
写真=iStock.com/Larisa Stefanuyk
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酒飲みは“うっすら不調”がデフォルト

酒飲みというのは基本的に常にちょっと体調が悪い。大体いつも頭が痛いとか胃がむかむかするとかお腹を下しているとか、そういううっすらとした不調を抱えて生きている。

このあたりは個人差も大いにあると思うのだけど、「耐えられないほどの不調ではない」というのがミソだ。

酒を飲みすぎた翌日、盛大な二日酔いになり「もう二度と酒を飲まない」と決意するのは過度な酒飲みでなくてもわりとあるあるだろう。

ただ、おしまいの酒飲みになってくると二日酔いの苦しみがいつまで続くのか、どの程度になれば「迎え酒」によって解決できるのか、といった塩梅がわかってくる。要するに「飲めるギリギリまで飲む」という行為の上達こそが、たまに深酒をしてしまうだけの人とおしまいの酒飲みの境界線であるように思う。

ちなみに問題飲酒者のスクリーニングテスト「AUDIT」で当時の飲酒量を数値化したところ、「25点」という数値が出た。このテストは「15点以上」でアルコール依存症の疑いがあるというテストらしい。

こう言うと人は自分のことを激ヤバアル中患者のように見るかもしれないが、決してそういうわけではない。仕事の期日はきっちり守るし、家事も率先してやっていた。朝から酒を飲んで暴れるとかもない。やるべきことをしっかり終わらせた上で、毎日だらだらと酒を飲み続けるのが好きだっただけだ。