部屋の片づけは何から始めたらいいか。片づけのプロの下村志保美さんは「あなたが今片づけたいと思っているご自宅のある1カ所のスペースをどうしたいかを思い浮かべたら、不要なモノが写り込まないようにちょっと移動して写真を撮るといい。理想の状態を作ることで、現実とのギャップを埋めていくために何をすればいいかも具体的にわかる」という――。

※本稿は、下村志保美『がんばらない片づけ』(三笠書房)の一部を再編集したものです。

散らばったベッドルーム
写真=iStock.com/Alphotographic
※写真はイメージです

片づけが嘘のようにラクに進む魔法の質問

片づけなくちゃ、片づけなくちゃ、片づけなくちゃ……思えば思うほど、その思いとは逆に片づける意欲がなくなっていく。

お客様が来るからと気合と根性で片づけてキレイになったとしても、またすぐに散らかってしまう……。片づけは、始める前にまず考えることがあります。それは、

「あなたはどんな毎日を過ごしたいですか?」

ということです。相談に来られる方に私がまずするのもこの質問です。この質問でお客様の片づけの“ゴール”を決めるのです。

実際、この質問にすぐに答えられる方はごくわずかです。私自身も初めて受講した片づけ講座でこの質問をされたとき、この漠然とした問いにまったくピンとこず、「部屋がキレイなほうがいいから片づけるに決まってるでしょ。

そんなことより早く、簡単にキレイに片づく方法とか収納用品とか具体的に教えてほしいなぁ」などと思っていました。