必要なモノ、不要なモノを整理するにはどうすればいいか。片づけのプロの下村志保美さんは「『捨てる』ことから手をつけてしまうと、せっかく片づけたいと思い立っても、ただつらく苦しいだけになってしまう。片づけをスムーズに進めるためには、『持っていたい』モノをポジティブに選ぶといい」という――。

※本稿は、下村志保美『がんばらない片づけ』(三笠書房)の一部を再編集したものです。

使われなくなった古い子供のおもちゃ、服、靴を箱に仕分ける女性
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ワクワクしながら「残すモノ」を決める

「片づける」=「捨てる」、そう思っている方は多いのではないでしょうか?

しかしそれだと「捨てる」が苦手な人は、その時点でストップがかかってしまいますよね?

今の片づけの流行は「モノが少ない暮らし」が理想とされ、ブログやSNS、収納本などでは、モノが少ないスッキリとした部屋の写真がお手本のようにたくさん掲載されています。

でも、いざ片づけ始めてモノを捨てようとすると、どれも必要なモノに思え、何も捨てられないという人がとても多いのです。

捨てることが苦手な人が「捨てる」から片づけを始めてしまうと、いきなりその苦手なことに手をつけることになります。

当然ながら、苦手なことをやろうとすると心理的な抵抗が起こります。そして「片づけるには捨てるしかない。だけど捨てるのは苦手。だから自分には片づけられるわけがない」となってしまうのです。