大学生の時に発達障害と診断された女性

次の症例は中途入社後に発達障害を打ち明けた20代後半の女性社員Bさんです。

Bさんは、入社後の業務や上司との関係に困難を感じ、自ら産業医面談に来ました。そこで、「実は大学生の時に発達障害と診断されていたが、未治療である」と打ち明けてくれました。Bさんは明るい人柄で、人とのコミュニケーション能力が非常に高そうなのは、産業医面談でも感じました。しかし、聞いてみると、時間を守ることや、細かい手順を守る業務が極端に苦手とのことでした。一方、多数のデータを分析したり、そこから新しいアイデアを生み出すことは得意でした。