今回から3回にわたってGDP(国内総生産)を構成する「個人消費」「設備投資」「政府支出」について解説していきます。経済学ではお金の使い方は2種類あると考えます。一つは何らかの満足を得るための「消費」、もう一つが生産するための設備に支出する「投資」です。私たちの貯蓄は、最終的に投資という形で世の中に出回っています。消費に使った総額と貯蓄して世の中に出回ったお金は、巡り巡って給料や配当として返ってきます。お金が1年間にどのくらい世の中に回っていたのかを示す指標がGDPです。特に大事なのは「個人消費」で、GDPの5〜6割を占めています。経済を回す「主体」なのです。
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