日本が「経常収支」の黒字を維持し続けるためには、「所得収支」の黒字をいかに維持するかがカギになります。所得収支には2種類あります。一つは「証券投資」、海外の上場企業や国債などの金融商品への投資。もう一つは「直接投資」、日本企業が海外に進出したときの現地法人への投資。後者の場合、特にリスクが高いのが、コストが安いので中国や東南アジアなどに工場を作ったケースです。加谷珪一さんは、「いずれ現地企業が伸びて、価格競争力を失う」と指摘。「これから伸びていく地域で、伸びるビジネスに投資することで、半永久的に利益が得られる」と説きます。
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