“脂肪の毒”が肝臓を破壊していく

かつては肝硬変と肝臓がんの原因の9割以上を占めていたのが、「肝炎ウイルス」または「アルコール」でした。

酒のボトルと肝臓の模型を示す医師
写真=iStock.com/Nadzeya Haroshka
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いまでは成人の3人に1人がメタボ脂肪肝といわれています。今後10年以内に、MASHが肝臓病の死亡原因第1位になると予測されています。MASHになると、肝臓の細胞が長い時間をかけて徐々に壊れつづけて線維化を起こし、MASHを放置すると10年後にはMASLDの約20%の人が肝硬変になります。

肝硬変になると、年率で数%の人に肝臓がんが発生するといわれています。いま50歳の人であれば60歳で、60歳の人であれば70歳で肝硬変になっている可能性があるのです。はっきりした症状もあまりないのに徐々にじわじわと進行するところがMASHの怖いところです。