企業や部署を運営していくためには、数字の管理が不可欠。ところが、チームの数字に無頓着で、使える経費は何でも使う、売り上げを立てる意識も低い、そんな困った部下もいます。事業や数字の重要性を再認識させるためにも、時には「それは何に投資しているの?」と厳しく問うことも大切です。

経営データを開示すれば、数字を自分事と捉えやすくなる

あなたはいま、小学校5年生だとしましょう。どうやら最近お母さんが課長になったみたいです。それまではお寿司屋さんに行くと、「200円のお皿までしかダメ!」と言われていたのに、最近はウニも食べさせてもらえるようになりました。あなたは子ども心に、「そうか、お母さんの給料が増えて、うちは少しお金持ちになったんだな」と思いました——。

本来であれば、会社も家庭と同じです。親の収入の変化が子どもの衣食住を直撃するように、会社の業績の増減は社員の給料の多寡に直結します。さらに会社の場合は、社員一人一人のパフォーマンスが会社全体の業績を決定づけますから、両者はひとつの円環を成し、切っても切れない関係にあるわけです。

(構成=奥地維也 図版作成=大橋昭一 撮影=石橋素幸)