職場での評価はどうやって決まるのか。複数の上場企業で11年間、受付として勤務していた起業家の橋本真里子さんは「いくら実力があっても、感情の起伏が多い人や不機嫌を周囲にぶつける人は大きなマイナスになる」という――。

※本稿は、橋本真里子『感情の作法』(サンマーク出版)の一部を再編集したものです。

握手をするビジネスマン
写真=iStock.com/Sam Edwards
※写真はイメージです

いつもニコニコしている人気者

「ああ、あんなこと言わなきゃよかった」
「あんな態度を取ってしまった。もっと感情を抑えられたらいいのに」

帰り道、そんな「一人反省会」をしたことはありませんか。

穏やかに受け答えしたいと思っているのに、ついイラッとしてしまう。

反省したはずなのに、つい攻撃的な態度を取ってしまう。

そう悩んでいる人は多くいらっしゃるはずです。

反対に、いつもニコニコしている人もいます。

いつもオフィスに笑い声が響いていて、誰からもよく話しかけられていて、飲み会にもよく誘われるような人。

みんなから信頼されていて、相談事も多く舞い込んでいる人。

こんな人をうらやましく思ってしまうこともあると思います。

仕事ができなくても高く評価される

けれども「ついイラッとしてしまう人」と「いつもニコニコしている人」のどちらが仕事ができるかというと、実は「ついイラッとしてしまう人」の方が仕事ができることも少なくありません。

「ついイラッとしてしまう人」は自分にも他人にも厳しく、その分成果を出すことにもこだわる傾向にあるからです。

しかし、仕事ができる「ついイラッとしてしまう人」が、仕事のできない「いつもニコニコしている人」よりも高く評価されているかというと……実は、「いつもニコニコしている人」の方が評価されていることが多いのが現実です。

仕事ができるはずなのに、評価されない人もいれば、仕事はできなくても、評価される人もいる。

なぜこんなことが起こるのでしょうか?