2025年7月に、プレジデントオンラインで反響の大きかった人気記事ベスト3をお送りします。社会部門の第3位は――。
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▼第2位 大地震でまず確保すべきは水でも食料でもない…被災者が「これだけは担いで逃げて」という最も重要なモノ2選
▼第3位 なぜ人口6万人の伊東市長の「学歴詐称」が"祭り"になっているのか…東洋大学関係者だから気付いた根本原因
市長の記者会見に感じた強烈な違和感
静岡県伊東市の田久保真紀市長が、7月7日に記者会見を開き、辞任した上で、再選挙に出馬する意向を示した。田久保市長は、東洋大学「除籍」だったと判明しているが、記者会見でも「卒業証書」を持っていると述べた。
暖簾に腕押し、というか、不気味というか、ともかく脱力するしかない。それが、記者会見を見ての感想である。
今回、田久保市長が指摘されている「疑惑」の発端は、「学歴詐称疑惑」である。「東洋大学卒業」と、少なくとも、新聞やテレビ各社からの選挙前の取材に答えていたのに、結果として「除籍」が判明している。
ほかにも、当選後、伊東市の広報誌に「東洋大学卒業」と記載した虚偽公文書作成疑惑など、複数の「疑惑」が報じられている。
ただ、今回の会見では、そうした数々の「疑惑」に答えるのではなく、すべてを「きちんと捜査機関のほうにすべてお調べいただいて、その結果を見ることが一番、真実に近いかたちを市民のみなさんにお示しできる」と述べるだけだった。
こうした態度には、脱力感しか抱けない。「卒業証書」が本物だと主張するなら、その証拠をみずから示す以外にない。証拠は、東洋大学に問い合わせれば、すぐに出る。出ないのであれば、「卒業証書」が本物ではない。それだけではないか。
それなのに、わざわざ捜査機関、それも市内の男性が刑事告発をした警察ではなく、静岡地方検察庁に任せるのだという。
まずもって「疑惑」に答えないばかりか、告発されていないほうの捜査機関に書類を出すというのだから、どこまでも、話が噛み合わない。記者会見と言いながら、質疑が行き違っている印象を拭えなかったのは、彼女の姿勢にあるのではないか。

