「毎日が無理なら週に1回でもいい。要は、日時を決めておくことが大事です。話のテーマも堅苦しい時事問題だけでなく『春の選抜高校野球で済美の安楽投手に722球も投げさせたのは是か非か』『スキージャンプ競技の高梨沙羅ちゃんは、どうしていつもいい順位をキープできるのか』など、子供がとっつきやすいものも取り入れればいいでしょう」
また清水さんは「大人が楽しそうにしていれば、子供は寄ってくるもの。これを利用しない手はない」という。たとえば新聞を黙って読むのではなく、「これはおもしろい!」「これは困ったことになった!」など、喜怒哀楽をややオーバーに口で表現すると、子供は「なに? どうしたの?」と興味を示すというわけだ。
家族で見るテレビの近くに、常に地図帳や地球儀を置いておくのも効果的だ。「たとえばサッカーW杯予選の日本対ヨルダン戦を見ていて『ヨルダンはどこにあるの?』『どんな国?』と子供が聞いてきたときは、日本や世界について語るのにいいチャンス。そんなときに地図帳や地球儀があれば、すぐに答えられますし、地図帳に付いている人口、面積、どんな産業があるかなどの資料を活用すれば話題が広がります。ところが、もし答えられずにうやむやにしてしまうと、『夜中まで起きて応援したのに負けちゃった』で終わってしまいます」
一方、ラジオは“聞く”力を養うのに最適だ。清水さんのおすすめは「文化放送やTBSなどで夕方5時台に放送される、全国向けのコンパクトなニュース」である。「夕食の準備をしがてら、ママと子供で一緒に楽しんではいかがでしょうか。その後夜のテレビニュースを見ると、理解が深まります」