自分の「ほんとうの大きさ」を測る方法

次のことを実行すれば、あなたのほんとうの大きさを測ることができる。会社幹部やセールスマンの訓練にこれを使ってきたが、なかなか効果のあるやり方なのだ。

(1)あなたの主要な長所を五つあげてみる。客観的に物事を見てくれる人――それは奥さんでもいいし、上司でも先生でもかまわない――とにかく、あなたに正直な意見を言ってくれる人に協力してもらうといい(よくあげられる長所としては、たとえば、教育、経験、身につけた技術、外見、家庭がうまくいっていること、態度、人柄、創意性などがある)。

(2)次に、それぞれの長所の下に、大きな成功を収めてはいるが、あなたほどにはこのような長所を持っていない人の名前を3人書きこむ。

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やってみると、たぶん少なくとも一つの長所においては、成功した人びとに勝っていることがわかるだろう。このことによって導き出される結論はただ一つ。あなたは、あなたが考えているよりも大きいのだ。ならば、あなたの考えを、あなたのほんとうの大きさに合わせればいい。あなたがほんとうにそうであるくらい大きく考えることだ!

断じて、自分自身を過小評価してはならない!

言葉遣いの重要性

「丈夫な」と言えば通じるのに「堅牢無比けんろうむひ」と言ってみたり、「まじめな」でいいのに「謹厳実直きんげんじっちょく」と言ったりする人がいる。

即座には理解しかねるような難しい言葉を使う人や大げさな言い回しをする人は、高圧的でもったいぶった人間に多く見られる。そして、このようなもったいぶった人間というのは、物事を小さく考える傾向があるのだ。

言葉や言い回しの重要性は、言葉を多く知っているとか、大げさな表現をするということで決まるものではない。大切なのは、その言葉が相手の考え方に及ぼす効果はどうなのかということだ。

一つ、非常に基本的なことを覚えておいてほしい。それは、われわれは言葉や言い回しで考えるのではなく、絵やイメージ(あるいはこの両方)で考える、ということだ。