業界再編に発展する可能性も捨てきれない

結局、内田日産の5年間の仕事は、ルノーとの縁切りに注力したため、世界の自動車市場の中でどう戦っていくのかといった戦略策定が後手後手に回った感が否めない。

日産の業績悪化を受けて、今年3月に業務提携したホンダと「資本提携に発展する」といった見方や、「ホンダが日産を買収」といった説、そこに三菱商事が絡むといった読み筋を唱える向きもある。一見、荒唐無稽に聞こえるが、トランプ大統領の登場で日産が窮地に立たされれば、そうした業界再編に発展する可能性もありそうだ。

関連記事
日本車メーカーはトヨタだけが生き残る…トランプ氏の「EV嫌い政策」で豊田章男会長の"予言"が注目されるワケ
ついに「経済大国ドイツ」の空中分解がはじまった…EVシフトで大失敗「大失業時代」を招いたショルツ政権の誤算
豊田章男会長の戦略は正しかった…「パリ市内を走るタクシーの大半が日本のハイブリッド車」という衝撃事実
ついに失われた「40年」へ突入するのか…「トランプ再選」で日本のお家芸・自動車産業が大ピンチを迎える理由
これだけは絶対にやってはいけない…稲盛和夫氏が断言した「成功しない人」に共通するたった1つのこと【2023上半期BEST5】