「買いたくても欲しい車がない」日産ファンの声

日産はゴーン時代にEVに特化する戦略を採り、HVの開発には力を入れてこなかった。本格的なEV時代が到来し、HVは環境規制から普及しないという読みだったが、日産の主力市場のひとつである米国で、予想外にHV人気が盛り上がっている。車体価格がEVに比べて安いことや、ガソリン代など運用コストが低いことがHV人気に拍車をかけている。トランプ大統領になって環境規制が強化されないとの見方も、HV人気を後押ししている。

中国は国家戦略としてEVへのシフトを一気に進めているが、中国メーカーがEV生産を拡大しており、日産が中国市場で中国メーカーに勝つ構図は見えてこない。

日産の販売は日本国内でも苦戦している。「買いたくても欲しい車がない」という声が日産ファンからも出るほど、ヒットした車がほとんどない。新型コロナウイルスの蔓延が終息した2022年以降、半導体不足から自動車の供給が滞り、購入を待つ予約が膨らんだため、日産も2023年3月期、2024年3月期は売上高、利益とも、大幅に改善した。ここへきて各社の供給体制が整ってきたこともあり、「車種の強み」が販売に響くようになってきた。