業界再編に発展する可能性も捨てきれない
結局、内田日産の5年間の仕事は、ルノーとの縁切りに注力したため、世界の自動車市場の中でどう戦っていくのかといった戦略策定が後手後手に回った感が否めない。
日産の業績悪化を受けて、今年3月に業務提携したホンダと「資本提携に発展する」といった見方や、「ホンダが日産を買収」といった説、そこに三菱商事が絡むといった読み筋を唱える向きもある。一見、荒唐無稽に聞こえるが、トランプ大統領の登場で日産が窮地に立たされれば、そうした業界再編に発展する可能性もありそうだ。