接種できる医療機関は少ない

子どもが新型コロナワクチンを接種できる医療機関はとても限られているのが現状です。その理由は、接種希望者が少ないから、注射薬の規格が数人分だから、その日のうちに使わなければならないからです。

例えば、2024年3月31日までにたくさんの子どもが接種したファイザー社のコミナティの場合、注射薬3人分が1つのバイアルに入っています。ですから、生後6カ月〜4歳の接種希望者が2人しか集まらないと、1人分を捨てることになります。その1人分は医療機関の持ち出しになるので、接種予約を同じ日に集めることになるのですが、接種希望者が少ないと難しいのです。

また、医療機関に注射薬を卸す会社に、子どもにも使える新型コロナワクチンの取り扱いをしているところが少ないのです。クリニックや病院は1社〜数社の卸業者と契約していますが、どこの業者もそのワクチンを扱っていないということもあります。

受験や大事なイベントを控えているとか、身近にうつしてはいけない高齢者や基礎疾患のある人がいるといった理由で、新型コロナウイルス感染症をワクチンで防ぎたいというお子さんは、大きな病院やワクチンに力を入れているクリニックに問い合わせてみてくださいね。

関連記事
小児科を標榜しているのに「小児科専門医」がいない…現役医師が受診前の確認を強く勧める病院サイトの項目
キレやすい子どもは「脳の栄養不足」に陥っている…内科医が勧める「子どものイライラに効く食事メニュー」
歯の矯正は10歳までに9割決まる…子供の一生を左右する「上顎」の成長に欠かせない"舌の位置"
「あいさつができない子」は損をする…小学校教員が指摘「大人が気づいていない"ヤバイ"を連発する弊害」
「子どもがうるさくして、すみません」より効果的…躾への"お叱り"を穏便にすませる「魔法のひとこと」