商談相手の発言量を増やす

「提案中に意味のあるヒアリングを挿入できる箇所を特定する」とありますが、「意味のある」というのは、例えば真因をより細分化して優先順位設定を可能にしたり、解決策の具体性を増すことに貢献する、といった定義になります。

竹内孝太朗『営業スキル検定』(かんき出版)

提案しているときに、例えば「このような人たちにはいいと思うのですが、このような人たちにはどうでしょうか」といった質問を入れられるような箇所を探すということです。

弊社で言えば、「例えば1日30分学習してくださいと言うと、成績上位の生徒さんはおそらく実行すると思うのですが、成績下位の生徒さんはどうでしょうか」といったヒアリングを適宜挟むようにしています。

また「質問をすでにしている箇所は特定質問を拡大質問に変更し」とあります。

これは、例えば「生徒さんの成績を上げたいですよね」といった特定質問をして、

Yesと言われていたとしたら、「どんなやり方で上げていくか」「どのぐらい上げたいと思うのか」といった拡大質問をすることで、商談相手の発言量を増やしていくということです。

以上の弊社の実践例をご参考に、ぜひみなさんも「聞く」と「話す」の最適な比率を探してみてください。

関連記事
99%の営業マンはこれができていない…一流が必ず会話の冒頭に付ける"相手への声かけフレーズ"
「そこが正解だったか」訪問先でのバッグの置き方でバレる一流二流三流…空き座席に置いていいのか問題の答え
口が裂けても言い添えてはいけない…"偉い人"への手土産持参でよかれと思って言って完全に地雷を踏むセリフ
「お前は1年間死んでいたのか」と元秘書を叱った…伝説の経営者・稲盛和夫が絶対に許さなかった"部下の行動"
「しっかりノートをとり、メモを習慣化」はほぼ無意味…仕事のデキる人がやる「世間の常識」を覆す仕事術