「気候変動への取り組みは前より進んでいる」
世界では若い世代を中心に環境への意識が高まっている。進次郎はこう続けた。
「世界各国を見ていると気候変動アクションをリードし、政府に対して訴えているのは、スウェーデンのグレタ・トゥンベリさんを代表とする若い世代です。ただ日本の中では、比較的その動きが弱い。それは気候変動に限りませんが、若い人たちは自分たちが声を上げても、政治が本当に聞いてかたちにしてくれるのか、すごく疑問に思っているんです。だから僕は、それはちゃんと政治に届くことを見せたかったんですね」
ただ、環境省が独自に気候危機宣言をすることに対しては、省内外から反対する声もあったという。
「すんなりいかなかったですね。羽交い締めとはいかないまでも、片手で押さえるくらいはありました。省内にもこの影響を気にするところがあって。ただ僕は『そこはまったく気にするな』と言いました。環境省が気候危機宣言をするのに、何を憚る必要があるのかと。僕が求めているのは、ほかの省にやってくれということではなくて自前でやるのだから」
また、日本企業の気候変動への取り組みについて聞くと、「間違いなく前より進んでいると思います」と語った。
「かつて経済界には、環境省を『経済や雇用を気にせずに、環境のことばかり言っている環境至上主義』とか、『あいつらには経済や雇用がわからん』という認識があったかもしれません。しかし経団連はまるで『こちらもやっているんだから、環境省はもっと頑張れ』というふうな、前向きな関係性に変わったと思いました。この流れをしっかり加速させないといけないなと思います」